共通
2024.12.25
金沢工業大学と三協立山が共同研究開始
ロボット技術で小売業の人手不足解消と業務効率化に貢献
三協立山株式会社・タテヤマアドバンス社は、金沢工業大学 工学部 ロボティクス学科(石川県野々市市、以下 金沢工業大学)と、先般共同研究契約を締結し、ロボット技術で小売業の人手不足解消と業務効率化を目指した共同研究を開始しました。
共同研究の背景・概要
流通小売業では、少子高齢化を背景とした人手不足や長時間労働が深刻な問題となっており、省人化・省力化に向けた取り組みが求められています。
当社は省人化・省力化を実現する商品陳列棚や什器の開発・販売、金沢工業大学はWorld Robot Summit(WRS)※1への参加を通して商品の陳列・廃棄を行うロボットの開発を行っており、2021年より、人とロボットが協働する店舗環境づくりを目指して共同研究を行っています※2。
今回は、共同研究第2期として「ロボット技術を活用した次世代店舗環境」をテーマに、人とロボットが共に使える店舗設備のアイデアを探索します。
※1.ロボットの社会実装や研究開発の加速を目的とした、国際的なロボット複合イベント。
https://worldrobotsummit.org/
※2.金沢工業大学と次世代スライド棚の共同研究を開始(2021年9月7日リリース)。
https://advance.st-grp.co.jp/news/news210907.html
ロボット競技会「WRS FCSC 2024」に参加
金沢工業大学チーム※3は、11月13日~15日にインテックス大阪で開催された自律移動ロボットによる競技会「WRS FCSC 2024」※4に参加し、当社が商品陳列棚、電動スライド棚、可倒式プライスレールを提供しました。
AIを駆使した人検出機能と共同研究の自動開閉棚で、効率的な廃棄商品回収を可能とし、「陳列廃棄タスク」において圧倒的な成績で優勝するなど、ロボット設計技術や制御技術で優れた成果を生み出しています。
また、2025年7月に大阪・関西万博で開催される「WRS 2025フューチャーコンビニエンスストアチャレンジ」への出場が決定しました。
ロボットが電動スライド棚に
商品を陳列する様子
※3.出村公成研究室の学部生・大学院生を主要メンバーとしたチームHappy Robot。
※4.「WRS Future Convenience Store Challenge 2024」…ロボット技術によって従業員の負担を軽減し、お客様に新しいサービスを提供する未来のコンビニエンスストアを実現することを目的としたロボット競技会。
https://f-csc.org/wrs-fcsc-2024-2/
今後の展開
当社は、金沢工業大学と共同で、人とロボットが協働する次世代店舗環境の実現に向け、小売業のDX化を推進することにより、小売業における人手不足の解消や業務効率化に貢献してまいります。