金沢工業大学と次世代スライド棚の共同研究を開始

　三協立山株式会社・タテヤマアドバンス社と学校法人金沢工業大学工学部ロボティクス学科（石川県野々市市、以下金沢工業大学）は、近未来の流通小売業の店舗での使用を想定した、ロボットが操作する次世代スライド棚の共同研究を開始しました。

共同研究の背景

　流通小売業では、人口減少、少子高齢化、ECの普及などによる社会環境や市場変化に伴い、競争環境が激しさを増しています。働き手不足、高齢化も深刻な問題となってきており、より魅力あるお店づくり、省人化、省力化に向けた取り組みが求められております。また、近年、無人で決済可能な店舗が登場するなどDXへの取り組みも盛んとなっております。タテヤマアドバンスでは、流通小売業向けの省人化、省力化商品陳列棚、什器の開発・販売を行っております。また、金沢工業大学では、協働ロボット『Sawyer』を活用した工場自動化のためのロボット活用の実証実験を行っており、World Robot Summit 2020への参加を通して商品の陳列・廃棄を行うロボットの開発を行っております。
　今回の共同研究では、近未来店舗に必要と考えられる、ロボットが操作可能な次世代スライド棚のプロトタイプを設計し、その評価を行います。タテヤマアドバンスは、今回の共同研究から近未来店舗における省人化・省力化をキーファクターとした人とロボットが協働する新しい価値が創造できる店舗環境、お店づくりを目指して研究・開発してまいります。

World Robot Summit 2020愛知大会

　金沢工業大学チームは、経済産業省と新エネルギー・産業技術総合開発機構（NEDO）の主催で、9月9日（木）～12日（日）に開催されるロボット競技会World Robot Summit 2020愛知大会の「フューチャーコンビニエンスストアチャレンジ」の遠隔部門に参加します。この競技は、ロボット技術により従業員の負担を軽減し、顧客に新たなサービスを提供する未来のコンビニエンスストアを実現することを目的とした競技です。当社はロボットによる陳列作業に適応した次世代スライド棚を提供します。

• 

  次世代スライド棚（右）と協働するロボットアームのSawyer（左）

• 

  金沢工業大学Happy Robotチーム