情報発信コラム:スペースクリエーション アイ

コラムトップへ戻る

第 9回 スペースクリエーション アイ
北陸新幹線開通を控え、どう変わる わが町高岡

2012年4月
タテヤマアドバンス 富山支店長 竹下 清和

 2015年春、いよいよ新幹線が北陸の地に開通します。開通に向けて着々と建設工事が進められていますが、長野から高岡を結ぶことによって関東・関西圏が更に身近なものになります。今回は新幹線工事風景などを交えて私が居住している高岡の町がどのように変わろうとしているかに着目してみました。 (下図は新幹線ルートを示します。)

 先ず初めに、開通により北陸から各都心部へのアクセス時間の変化を見ます。現在、富山駅から東京駅までの所要時間は、3時間20分要していますが、開通後は2時間19分と約1時間程度の短縮となります。また、越後湯沢駅での乗り換えも無くなりとても快適な旅となります。将来的には福井(敦賀)まで延伸整備する計画があり、関西への所要時間も現在より更に大幅短縮される予定です。


 関東・関西の大都市圏との所要時間が大幅に短縮されることで、現地での滞在時間も長くなり消費拡大が期待されます。また、観光客の増加による観光施設や温泉施設などは活気を取り戻し、地場産品などのお土産品の販売増加も見込まれかなりの経済効果をもたらすと思われます。産業においても、関東・関西圏への販売ルートの拡大や各企業の北陸進出の増加により雇用の拡大にも繋がり大きな期待をされています。

 次に、新幹線駅について着目します。富山、金沢駅は在来線駅と併設になりスムーズな乗り継ぎを可能としますが、高岡駅については現駅から1.5キロ南側の郊外に新駅を建設する計画となっています。よって在来線との乗り継ぎなど利便性から考えますと多少不便さを感じるでしょう。そこで私の居住地である高岡について考えてみました。高岡市の人口18万人が利用する在来線のJR高岡駅は新しく生まれ変わろうとしています。駅地下などの商業施設ゾーンの工事も始まり、2014年3月頃完成予定となっています。いままで閑散としていた駅前通りも活気を取り戻すチャンスです。

 新幹線高岡駅舎の工事はこれからですが、新駅周辺には新しい店舗が立ち並び景観もかなり変わるものと思われます。これからの高岡は両駅が一体化した新しい都市構造が必要になりますが、両駅を結ぶ交通体系も重要になります。今後、この1.5キロの区間を退屈させない商業空間づくりを高岡再生の柱にできないものでしょうか。両駅の中間に位置する瑞龍寺(国宝)などの観光施設の活用も不可欠ですが、JR高岡駅前の再開発は最重要課題です。大和百貨店など含めた商店街の活性化事業も並行して進めていく必要があります。最終的には両駅が共に繁栄して、人が溢れ楽しくなる街づくりになるように私どもも現事業で貢献できるようにしたいと考えます。

 最後に、長年の夢であった新幹線開業を3年後に控え、高岡の町がどのような変化を遂げるかとても楽しみです。


生まれ変わったJR高岡駅南口写真

JR高岡駅全形写真

JR高岡駅正面口工事風景

JR高岡駅前どおり

新幹線高岡駅建設予定地写真

新幹線高岡駅完成イメージ図

新幹線高架建設工事風景①

新幹線高架建設工事風景②

高岡駅-新幹線駅間図

北陸新幹線ルート図

高岡はとても趣のある街。ぜひ新幹線開通を機に風情ある街に再生し、中心市街地に活気を取り戻す好機であって欲しい。新しい建物もつくられるでしょうが、現存する建物や不動産に再び新しい命を注ぎ、持続可能な社会基盤として次の世代に繋げるようにしようではありませんか。時間が経過した手入れの良い建物をどうワインの澱のように旨味を残しながら、街の景観にあうよう施設のリノベーションを推進していくかも大切ですし、1.5kmを遊歩するのが楽しくなるようなストリートのサインやファニチャーも必要です。ぜひともスペースクリエーション・アイの英知を結集したいものです。
(商い創造研究所・松本大地)

ページトップへ